都市域氾濫対策

概要

河川の下流域や河口域にある都市では、台風などの豪雨時に上流から流入する洪水流(外水)が河口部の高潮により流出しにくくなり、河川周辺に氾濫被害が発生することがあります。また、都市内の豪雨により、舗装面上の雨水表面流の低地への集中、側溝・下水道への流入が排水系の処理能力を超えることで生じる都市型洪水の対策が必要とされています。
地上や地下に多様な人工物の存在する都市域での氾濫流の追跡は、道路、側溝、地下施設、下水道網などを考慮せねばならない場合もあり、上流の自然山岳地とは異なった意味で難しく、今後の検討課題が残されています。
統合型水循環モデルは、このような都市域の氾濫に対し、実用的なモデルを構築し、減災対策のための科学的情報を提供いたします。

外水・高潮による氾濫の予測

  • 都市地表面の人工物の情報を反映した精細なモデルの作成
  • 台風襲来時の河口潮位の時間変化を想定した氾濫予測
  • 対策立案(排水設備の容量、河川整備など)

都市型洪水対策

  • 都市地表面と地下地質を反映した3次元モデルの構築
  • 都市表面流と地下施設への影響評価
  • 緑地整備、浸透桝、透水性舗装の効果の総合的評価

事例

河川堤防決壊による氾濫予測シミュレーション

河川堤防決壊による氾濫水の広がりをシミュレーションしました。ゼロメートルと対の氾濫域及び氾濫水量の予測の可視化事例を示します。遊水地の設計、災害避難計画等の検討に利用することができます。

河川堤防決壊によるゼロメートル地帯氾濫域及び氾濫水量の予測シミュレーション

都市域精細格子モデルによる氾濫解析

市町村区ごと単位での氾濫解析の事例。(出典:関東流域圏の水循環モデリング,日本地下水学会2009年秋季講演会講演要旨)

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