vision

水循環モデリングの目指すところ

自然水循環システムの特徴

自然水循環システムのコンピュータモデリングは、フィールド情報の蓄積とともに絶えずモデルを動かし、視えない地下空間を徐々に浮かび上がらさせる継続的なものでなければなりません。これは、局地から広域に及ぶ地下地層構造の空間的広がりや人間活動の全容を一度に知ることはできないためです。 自然水循環システムは、良く分からない対象であるがゆえ、できる限り抽象化や人間の判断をいれず、流体の振る舞いを決める物理法則のみに従って忠実に数値化し、発見的結論へ導くプロセスがとりわけ重要となります。

統合型水循環シミュレーションシステムGETFLOWS

統合型水循環シミュレーションシステムGETFLOWS統合型水循環シミュレーションシステムGETFLOWSは、これまで困難であった地表水と地下水を完全同時に解くことを可能とし、速さが数オーダ異なる水の流れをシームレスに計算できるようにした世界最先端の技術です。 これは、自然水循環システムをできる限り忠実に模倣しようとする特殊技法の1つであり、平成12年に事業を開始以来、地下トンネル掘削、河川改修等の人間活動が周辺水環境へ与える影響の予測事例など様々な水問題の分野へ適用したノウハウが蓄積されてきています。

使い捨てモデルからの脱却

一方で、公共事業等から要請される河川水、地下水の数値シミュレーションは、しばしば年度単位で多数の専門業者によって行われています。これは、それまでに蓄積されたフィールド情報が業者間でうまく引き渡されなかったり、数年かけて作り上げたモデルが使い捨てられる(使われなくなる)危険性を持っています。 依頼者の要請がある毎に過去のデータを集めては分析し、新たにモデルを作ることは、それ自体に大きな労力とコストを必要とするばかりか、実態把握や将来予測といったシミュレーション本来の重要な目的が疎かになってしまいます。

コンピュータ上に標準的な国土モデルを創り上げる

コンピュータ上に標準的な国土モデルを創り上げる自然水循環システムのコンピュータモデリングに期待する価値は、こうすればこうなるという図式の人間の単純なイメージを超えた自然本来の複雑系を描き出し、正しい実態解明へと導き、将来の人間活動や様々な変動因子に対してその姿の予測を与えてくれることにあります。 自然水循環システムをコンピュータ上に再現するには膨大なデータと計算時間を要するため、何より、問題が顕在化してからの準備ではあまりにも遅すぎます。そのため、必要なデータを集めたり、モデルを構築する労力を低減させ、多数の試行錯誤やケーススタディに専念する抜本的なエフォート転換の仕組みが不可欠です。言い換えれば、コンピュータ上に創り上げられた標準的な国土モデルを共通基盤とし、誰もが必要な時に必要なだけのデータを使い、モデルを動かしてみることができるソフトウェアサービスへのニーズです。

社会の重要な意思決定を支える情報サービスを

インターネットによって世界中の情報を容易に入手でき、最先端のIT技術を駆使することで巨大なデータ群を自在に解析できるようになってきました。しかし、私たちは、そこから得られる新たな情報の価値をまだ体験していません。膨大な情報から知識を抽出し、社会の様々な意思決定を支える取り組みが今後ますます重要な役割を担うと予想されます。

世界中の水問題に迅速に対応

地圏環境テクノロジーでは、劣鋭化する21世紀の水問題に効果的かつ迅速に対応するため、ウェブ上でこれらのニーズを具現化するオープン国土モデルを公開し、国内はもとより世界中の水循環に関する様々な情報配信サービスの実現を目指して参ります。



Copyright© 2000-2016, Geosphere Environmental Technology Corp. All Rights Reserved.
当サイトに関するあらゆる著作物・知的財産は株式会社地圏環境テクノロジーに帰属します。